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自分のためのノートを。 映画やドラマ、小説、ゲーム等についての感想、考察、その他諸々。

エダード・スタークの刃 『Game of Thrones』3

 

今回はしっかりネタバレ記事。シーズン8を見届けた人向け。

 

まだ途中の人はブラウザバックをたのみます!

 

 

みんなのトラウマシーン

 

1-9のラスト、エダード・スタークは処刑される。

ゲームオブスローンズを観ていると、ショックが強すぎて言葉を失うことが度々あるのだけど、これはその典型的なシーン。

「絶対死んじゃダメだろネッド!!お前がいなくなったら家族はどうなるんだ!!」

 

ここから始まる「ゲームオブスローンズ 」を体感させられたシーンとも言える。

 

 

シーズン8のバトルオブウィンターフェルにおいて、決定的な仕事をしたアリア・スターク。

 

シオンが最後を見届けられたのかどうか気になるところ

 

彼女がこの役割を果たすためには、シーズン1の時点でネッドがアリアに剣術稽古を認めることが重要だった。サンサ(姉)のようなお姫様としての振舞いを求めるのではなく、アリア自身の興味を認めることが後につながる。

 

教師のシリオはシリーズ屈指の美しい戦い方をする

 

ウィンターフェルにいるときはキャトリンの目もあり、自由に振る舞えなかったアリア。

元々戦闘のセンスがあることはウィンターフェルにいるときから明らかだった。

そんなアリアを認め、ジョン・スノウはニードル(レイピアかな?)をプレゼントした。ジョンとアリアの関係性がまたいい。幼い頃からきっと仲良かったんだろうなあ。

 

シリオに鍛えられ、戦い方を学んだアリア。

ハウンド(サンダー・クレゲイン)やジャクェン・フ=ガーといった戦士たちから直接的・間接的に学び続け、ナイトキングを刺す刃となった。

 

ネッドのアリアへの愛(娘としてではなく、ひとりの人間として認めること)が、あのシーンに結実すると思うと胸が熱くなる。

 

そしてまた、ジョン・スノウもエダード・スタークが放った刃だった。

 

ネッドの「父」としての、「子(血縁を超える)」への愛が世界の危機を救ったのだった。

 

彼はもちろん、シーズン8での出来事を見通していたわけではない。日々の生活の中での行動や判断が、結果として「刃」となったのだ

 

「結果として」ということが決定的に重要だろう。

 

ゴールや目標を想定して日々生活することはたしかに重要だろう。だけれど、それとはまったく別の意味で、自分の行動や判断が、様々な形で将来に影響していくのがこの世界の論理(決定論的カオス)だ。

その結果が良い意味を持つのか悪い意味を持つのかは、判断する人や時代による。

ならば僕は、僕の関係する人々が結果として幸せと思えるような日々を送れることを祈りながら、日常を積み重ねていきたい。

 

エダード・スタークとは、偉大なる父であった。