メモ

自分のためのノートを。 映画やドラマ、小説、ゲーム等についての感想、考察、その他諸々。

『ボーはおそれている』を観たはなし

観ましたよ。深夜の港北ニュータウンで。 もちろんネタバレあります。 自分はもともとホラー映画をあまり観ない。 学生時代に唯一、黒沢清の作品群を観ているくらいで、それもホラーが観たくて観ているというより、映画史的に重要らしいから観ておこうと思い…

幻想水滸伝の思い出

「幻想水滸伝」シリーズを手がけられた村山吉隆氏が、2024年2月6日に亡くなった。 ご冥福をお祈りします。 「藪の中」(黒澤明の映画では「羅生門」)に代表されるような、「人間はひとつの出来事からひとつの真実を導くことができない」というテーマを私が…

怪物をみて、スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースをみた

「子育ては謎だらけだ」 マルチバースに飛び去る娘を見送り、グウェンの父はつぶやいた、、、 この1週間で、是枝監督の『怪物』と、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞したスパイダーバースの続編である『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバ…

FF16 DEMO

完全に、ゲーム・オブ・スローンズでした。 ありがとうございます、本編大変楽しみです。

Together

久しぶりにはてなブログを開いた。 あるひとつのブログ(コンテンツの趣味がばっちり合う)は読んでいるのだが、自分のページを開くのは3年ぶりのようだ。 最後のページはプラープダー・ユンのエッセイについて。 あれから3年。 長男は5歳に、次男は2歳にな…

メモ プラープダー・ユン『新しい目の旅立ち』

たびはまだ終わっていない。違うベッドで目覚める機会がまた少なからず訪れるだろう。新しい目とともに。もとの身体のままで。p023

メモ 本田晃子「亡霊建築論 第6回 ガラスのユートピアとその亡霊」『ゲンロン11.5』

アレクサンドル・ブロツキー、イリヤ・ウトキン《ガラスの塔》1984年 セントラル硝子コンペ入選作品 この海辺の塔が、いつ、なぜ、誰によって建設されたのか、そしてそれがいつ、なぜ崩れ落ちたのか、知る者はいない。しかしそれは倒壊して、無数のガラスの…

メモ 村上春樹『一人称単数』 茂木健一郎感想

本当に素晴らしい短編集だと思う。

未明の散歩 村上春樹『猫を棄てる』

子どもができて、就寝時間が遅くなった。 昼夜を問わず泣く時期はとっくに過ぎたのだがそれとは別に、子どもの面倒をみて、家事を済ませ、夫婦の時間を過ごし、さて自分の時間を過ごそうとなると、どうしても就寝時間が遅くなる。 だいたいは本を読むか、映…

メモ 東浩紀『哲学の誤配』

・言葉遊びとして消費されてしまった(実際に、実践を伴えなかった)ポストモダニストたちへの痛烈な批判的実践としての「ゲンロン」。 ・能動的誤配。 ・辺境への関心。「つねに中心のちょっと横にいたい」。 ・リオタールの批判的再解釈。複数の物語ではな…

コロナ・コロナ・コロナ

新年度になり、異動があり、腰を据えてブログを書く余裕がしばらくなかった(今もまだない)。 新型コロナウイルスが全世界的に流行している中で、その関連の仕事に駆り出されているからだ。 睡眠時間を削り、趣味の時間を確保はしているが、なかなかブログ…

エピソード1 旅立ち 『LIFE IS STRANGE 2』

ついにきた、ライフイズストレンジ2。 前作の『ビフォア ザ ストーム』につづき、シリーズ3作目である。 ネタバレ含みます。 1作目の無印ライフイズストレンジは本当に好きな作品で、最後にクロエとお別れするシーンではスッと涙を流したいい思い出がある(…

序盤の感想『ゲーム・オブ・スローンズ Beyond the Wall』

ついに本日付でナイツウォッチに招集された(3/26リリース)。 iOSアプリのゲームである。ゲームオブスローンズ である。 メインメニューからドラマ版オープニングBGMが流れ、テンションはマックスに。 壁の上で誰かが佇んでいる。 3人の後ろ姿から始まる。…

無人島開拓日記3 『あつまれ どうぶつの森』

なかなかゲムスロ感が出せない 前回の記事 前回は、おうちが建ち、採取に励んでいたのだった。 かわらず、まずは釣りをする。 どーーんとこんなものが釣れたりした。 たぬきちに会いに行くと、博物館の開館セレモニーに招待された。セレモニーはほぼ全島民が…

無人島開拓日記2『あつまれ どうぶつの森』

おうちが建ちました。 島流し2日目。 朝目が覚めると、おうちが建ってました。 博物館長のフータさんが我がウェスタロス島へ来島。 さっそく虫魚化石を寄贈するために奔走。 釣ったり 跳んだり 取ったり(*閲覧注意) 鳥らしからぬ反応は変わらず ババッと…

『BEASTARS ビースターズ』

先日、某対談にてビースターズがいいと聞き、Netflixでながら見を始めた。 「わーズートピアみたいじゃーん」と軽い気持ちで見ていたが、レゴシのぬぼーっとした語りに引き込まれ、気がついたら1期全編見終えている始末である。 そんなわけで、忘れないうち…

無人島開拓日記 『あつまれ どうぶつの森』

新型コロナウイルスから逃れるために(?)無人島への移住が決定した。 たぬき開発とやらのパッケージプランにて、いろいろと登録を進める。 今作はなんと、島の形が選べる! 過去作では気に入らない村の配置のたびにリセットしてたな、、、 さっそく小型機…

青い光 『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE DEMO』

待望のファイナルファンタジー7のフルリメイクが出るという。当然に予約注文していたが、体験版があることをしばらく知らなかった。 飲み会後でふらふらになりながら、なんとかプレイし終えたので、少し書きたい。 おかえりクラウド エアリスのアップからカ…

序文 ドミニク・チェン『未来をつくる言葉ーわかりあえなさをつなぐためにー』

序文が素晴らしかったので引用。 「まだ一人では生きていけない彼女の成長をいつも側で見守ることによって、自分の生きる意味も無条件に保障されてきた。わたしはそのあいだ、自分自身のために新たな言葉を探ることを必要としなかった。ある意味では、「こど…

エダード・スタークの刃 『Game of Thrones』3

今回はしっかりネタバレ記事。シーズン8を見届けた人向け。 まだ途中の人はブラウザバックをたのみます! みんなのトラウマシーン 1-9のラスト、エダード・スタークは処刑される。 ゲームオブスローンズを観ていると、ショックが強すぎて言葉を失うことが度…

祖父について『リメンバー・ミー』

「なんていい映画なんだ!!」深夜に叫んでしまったよ。 アカデミー歌曲賞も取っている 職場のお姉様に、大切な人を亡くしたひとにおすすめの映画だよと教えてもらった今作。昨年の初夏に、長く一緒に暮らしていた祖父を亡くした自分にとってはグサリと刺さ…

「壁」の教訓 『Game of Thrones』2

前回はGame of Thronesの魅力について、個人とシステムという視点を紹介した。 登場人物はときにシステム形成に関与し、ときにシステムに含まれ、ときにシステムに阻まれ、ときにシステムに殺される。 今回は若干のネタバレを含みつつ、シーズンをとおして語…

個人とシステムについて『Game of Thrones』1

はじめに 僕にとって2019年は、MCUとGame of Thronesにハマり、そしてそれらが同時に一応の完結をみせた年だった。 完結後に、1-1をみると涙が止まらない。 ただ自分のまわりでは、MCUにハマる人間は多々いるけれど、Game of Thronesにハマっている人間はほ…

諦めについて 『パラサイト 半地下の家族』

避難所での父の台詞「失敗しない計画は、無計画だ。計画を立てても、必ずそのとおりにならない」(うろ覚え)という無気力感が、この作品が描く現代韓国社会の根底にある貧困層(あるいは中流層も?)の病理である。 低地(下流)、地下あるいは半地下という…

ハイウェイについて 1 『HEAT』あるいは弓指寛治『ダイナマイト・トラベラー』

映画について、こだわるカットや表現がある。たとえば、クリストファー・ノーランは手元のカットにこだわる。タランティーノは足にこだわる。監督たちがこだわるように、観る側にもこだわりが生まれる。自分が、「ハイウェイから降りるカット」に惹かれるよ…

家族について 『マリッジ・ストーリー』

観ようとおもってから、長らくマイリストに埋まっていた『マリッジ・ストーリー』を昨晩よくやく観終えた。 ひとまず反射的に、Filmarksではつぎのように感想を述べた。 夫婦で視聴。 中盤、演技力大爆発の喧嘩シーン後しばらく沈黙するなど。 法令があって…

このブログについて。

学生時代とちがって、社会人になるとなかなかじぶんのための文章を書く機会がない。 Twitterはあるけれど、遡って読み返すことには不向きだし、なにより流れている時間が早すぎる。 だから、しっかり腰を据えて、未来にまた見返したくなるような、そして、か…